定年退職での一言挨拶をすることになったけど、どんな挨拶をすればいいんだろと悩んでいませんか?今回の記事は、定年退職の挨拶の基本マナーや注意点を解説し、例文を紹介しながら定年退職の一言について解説をしています。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 定年退職の一言挨拶について例文が知りたい人
- 定年退職のスピーチや手紙、メールなどの挨拶方法が知りたい人
- 定年退職を迎える人にかける挨拶の例文を知りたい人
長年勤めた会社の最後の挨拶は、お世話になった方々に感謝の気持ちを伝え、良い印象で去りたいものです。
この記事を読めば、良い印象を与える挨拶の方法がわかり、あなたの退職の挨拶を助けてくれます。
定年退職の挨拶の基本マナーと注意点
長年勤めた会社を定年になり退職。定年退職の挨拶はどのようにすればよいのか迷いますよね。定年退職の挨拶の基本マナーと注意点について解説をします。
感謝の気持ちを伝える
定年退職の挨拶はお世話になった皆さんに感謝の気持ちを伝えることが大切です。「ありがとう」というシンプルな言葉でもあなたの気持ちを込めた言葉であれば相手の心に届きます。挨拶の中にお礼や感謝の言葉を入れて文章を作成してください。
在職中のエピソードは簡潔に
長い会社生活の中で、さまざまな出来事があり、あなたの中での忘れられない重要なことがらもたくさんあることでしょう。語りつくせない話題があると思いますが、挨拶をする時間は数分程度と限られるので、印象深いエピソードを簡潔にまとめて話しをすると良い挨拶になります。
ネガティブな内容は言わない
退職の挨拶で「ネガティブな言葉」は使わない。これはとても大切なことです。いろいろなエピソードの中には、苦労したこともあったと思います。しかし、会社や誰かを批判するようなことは絶対に言ってはいけません。聞いている人があなたへの印象を悪くします。ポジティブな内容になるように挨拶をしましょう。
挨拶状を出すタイミング
在職中にお世話になった方に定年退職を知らせる挨拶状を出す場合は、退職日の1週間前から2か月後くらいまでが適切だとされています。
退職後の挨拶は、相手に何か迷惑をかけることもあるかもしれませんので、早めに出すことをおすすめします。
スピーチのポイントは「ゆっくり・全体を見渡す」
大人数の前で挨拶をすることに慣れていないと、たくさんの人の前で緊張をしてしまうと思います。スピーチをするときに注意したいのは早口にならないようにすることです。自分が「ゆっくりすぎるかな?」と感じるくらいがちょうど良いペースです。ゆっくりとハッキリ話すようにしましょう。
話すときの目線ですが、スピーチを聞いている方、全体を見渡すように動かします。相手の目を見ると緊張するなら、相手のアゴの下あたりを見るようにしてください。緊張が和らぐと思います。
最後の挨拶なので、ゆったりした気持ちでお礼や感謝を伝えましょう。
定年退職の挨拶は男性と女性で違う?
定年退職の挨拶で男性と女性で挨拶の方法が変わるのかは、結論から言うと「変えなくてもよい」です。多様性を求める社会で、性別のとらえ方も変わってきました。「女性らしい」という言葉を気にしなくなっています。女性も男性も同じ挨拶文でも失礼になることはありません。
あたなが、手紙やはがき、メールで「女性らしい」表現を使いたいのであればもちろん使うこともマナー違反ではありません。女性らしい表現で文面が柔らかい印象になる効果もあります。
定年退職の挨拶の例文
定年退職の挨拶を具体的にどんな内容でするのか例文を紹介します。
定年退職の挨拶を手紙で書くには
退職の手紙を送る場合、手紙には「拝啓」「敬具」といった頭語や結語を使うというマナーや、基本的な構成があります。
退職の手紙の書き方や例文についてはこちらの記事「【例文付き】退職の手紙の書き方を解説 (ていねい|カジュアル)」に詳しくまとめていますので、お読みください。
社内に向けて
社内の人へ挨拶する方法として直接の挨拶が好ましいですが、相手が不在であったり、挨拶する方の人数が多く、すべての方に直接の挨拶ができない場合もあります。そのような場合はメールを使っての挨拶を行うことになります。メールやスピーチで車内の方に挨拶する例文を紹介します。
ていねいなメール
定年退職の挨拶メールを送る場合は、内容と誰からかが分かるように件名に「定年退職のご挨拶」と付け、フルネームも記載します。
例文
件名:定年退職のご挨拶 ○○部 氏名
お世話になった皆様へ
お疲れさまです。○○部の○○です。
この度、○月○日をもちまして定年退職します。
これまで職務を全うできたのは、皆さんのあたたかいご支援をいただいたからです。たいへん感謝しております。
皆さんと一緒に働くことができ、多くのことを学びました。
これからは、ゆっくりと体を休め、第二の人生を歩んでいこうと思います。
皆さんの今後のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
たいへんお世話になり、ありがとうございました。
(署名)
カジュアルなメール
例文
件名:定年退職のご挨拶 ○○部 氏名
お世話になった皆様へ
お疲れさまです。○○部の○○です。
この度、○月○日をもちまして定年退職します。
入社して○○年、たいへんお世話になりました。
無事に定年を迎えられたのは皆様のご協力とご支援のおかげです。
皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
略式ですが、お礼のご挨拶といたします。
(署名)
ていねいなスピーチ
例文
ご挨拶のお時間をいただきありがとうございます。
この度、○月○日をもちまして定年退職をいたします。
○○年という長い間、この会社で仕事をさせていただき、たいへん感謝をしております。
本日、無事に定年を迎えられたのは皆様のご協力とご支援のおかげです。
公私ともにお世話になった皆様にはお礼の申し上げようがありません。
思い起こせば、○○プロジェクトを任せて頂いたとき、一人ではどうしようもないたいへん大きな仕事でしたが、
○○さんを始めとして、○○部のみなさんのご助力で無事に成し遂げることができたことは、私の中でも特に記憶に残る思い出です。
今後は、しばらくゆっくりとした後に、趣味である釣りに没頭しようと考えています。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈りし、退職の挨拶とさせていただきます。
ほんとうにお世話になりました。
カジュアルなスピーチ
例文
お忙しい中、ご挨拶のお時間をいただきありがとうございます。
○月○日をもちまして定年退職をします。
早いもので○○年という月日が流れ、まだまだ皆さんと一緒にお仕事をしたいなという思いもあります。
そのように思うのは、思い起こすと、皆さんとの楽しい思い出がたくさんあるからです。
もちろん大変だったこともたくさんありますが、皆さんのご協力とご支援のおかげで乗り越えてきました。
本当に感謝しております。
また公私ともにお世話になっており、皆さんと行ったゴルフはたくさんの思い出となって記憶に残っております。
退職後もよかったら一緒にゴルフに行きましょう。今よりも腕を磨いておきます!
これから第二の人生が始まりますが、しばらくはのんびりした後に、趣味のゴルフや釣りを楽しみたいと思います。
最後になりますが、皆さんのご健康とご活躍をお祈りしております。
またどこかで会いましょう!
取引先
取引先と1社1社直接ご挨拶が難しい場合はメールでの挨拶になると思います。定年退職により取引先への挨拶と引継ぎ連絡を兼ねたメールの例文を紹介します。
例文
件名:定年退職のご挨拶と後任について ○○株式会社 氏名
○○株式会社 ○○部
○○様
お世話になっております。
○○株式会社の○○です。
この度、定年を迎えるにあたり○月○日付けで、退職することになりました。
○○様には、あたたかいご指導やご支援をいただき、大変感謝しております。
後任は、○○が担当します。
○○には貴社の引継ぎをしっかりと行っておりますのでご安心ください。
引き続き弊社をご愛顧いただけますよう、よろしくお願いいたします。
本来なら、お伺いをしてご挨拶すべきところを、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
最後になりますが、○○様のさらなるご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
(署名)
定年退職後に同社で再雇用の例文
定年退職後に同社で再雇用され、勤務を続けることをお知らせする挨拶例文を紹介します。
メールでの挨拶
例文
件名:定年退職のご挨拶 ○○株式会社(氏名)
本文
株式会社○○ ○○部
○○様
お世話になっております。
○○株式会社の○○です。
この度、定年を迎えるにあたり、○月○日付で退職いたします。
○○様には、ご助力とご指導をいただき、深い感謝を申し上げます。
今後は、同社の嘱託として勤務を続けることになりましたので、
これまで同様のご厚情を賜れれば幸いです。
略式ですが、ご挨拶申し上げます。
(署名)
挨拶状
例文
拝啓 〇〇の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、この度〇月〇日をもちまして〇〇株式会社を定年退職いたしました。
〇年間にわたり、つつがなく今日を迎えられましたのも、皆様方の温情の賜物と、心よりお礼申し上げます。
今後は、引き続き同社の嘱託として勤務を続けることとなりましたので、
これまで同様のご厚情を賜れば幸いに存じます。
略式ながら書中にてご挨拶申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
(氏名)
定年退職の簡単な一言の例文
定年退職で「簡単な一言挨拶」を求められたときの例文を紹介します。
例文
お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。
私事ですが、この度○月○日をもちまして定年退職することとなりました。
これまで支えてくださったみなさまには感謝してもしきれません。
退職後は第二の人生が始まりますが、趣味の釣りを楽しみながら
充実した日々を過ごしたいと思っております。
皆様の健康とご活躍、そしてより一層の発展をご祈念申し上げ、
退職のご挨拶とさせていただきます。
定年退職者へのお礼の挨拶スピーチ例文
目上・上司
例文
諸先輩方を差し置いて僭越とは存じますが、一言お祝いの挨拶を申し上げます。
○○部長、○○年間の長きに渡る勤務、ほんとうにお疲れ様でした。
○○部長には私が新入社員として入社してから仕事の基本を温かく時に厳しくご指導をいただき、
たいへん多くを学ばせていただきました。
○○プロジェクトを任せていただいた際は、○○部長がフォローしてくださり、どれだけ心強かったことか、
深い感謝の念が堪えません。
この度、ご退職を迎えられたいへんめでたく喜びに堪えませんが、会社でお会いできない寂しさもあります。
これから第二の人生が始まりますが、趣味のゴルフを思う存分楽しまれ、お身体を大事にお過ごしください。
最後になりますが、○○部長のご健康とご活躍を心よりお祈りし、お祝いの挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
同僚・部下
例文
○○さん、この度はご定年、誠におめでとうございます。
○○年の長きに渡る勤務、ほんとうにお疲れ様でした。
○○さんとは私が新人のころから、ご指導をいただき、一緒にお仕事をした時間はたいへん充実した時間でした。
お互い仕事で悩んだことがあると、よく飲みに行って励まし合ったこともたいへん良い思い出です。
○○さんは趣味のマラソンをさらに力を入れて取り組まれると伺っています。第二の人生を謳歌してください。
落ち着かれたらまたぜひ飲みに行きましょう。
最後になりますが、○○さんのますますのご検討とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
花束贈呈時の一言
退職する方にお祝いの花束を渡すときの作法や渡す際の一言について解説をします。
花束の渡し方
まず花束の持ち方は「花を上側に向け右手で花束を持ち、左手で花束の上部を支える」ようにします。
相手に渡すときは「相手の右手側に花束の元が来るように花束の向きを持ち替え、相手が持ちやすいよう、下から支えるように手渡しをする」ようにしましょう。相手が受け取りやすいように意識をします。
渡すときの一言
花束を渡すときに、一緒にお礼やお祝いの言葉をかけます。
- 「ご定年おめでとうございます」
- 「長年にわたりご指導頂き、ありがとうございました」
- 「お世話になりました」
- 「今後のご健康とご活躍をお祈りいたします」
- 「これまでの経験を生かし、さらなる発展とご活躍を願っております」
- 「これからも健康で素敵な人生を歩まれますよう、お祈り申し上げます」
といった一言を伝えるようにします。言葉が長すぎると受け取る側もタイミングが取りづらいので、簡潔に伝えましょう。
妻から夫へ
例文
○○さん(普段の呼び方で)
○○年間のお勤め、ほんとうにお疲れ様でした。
本当に長い間、私たち家族のために毎日一生懸命に働いてくれたこと、感謝しても感謝しきれません。
結婚当初に毎日深夜まで働いて、身体を壊さないか心配をしていたのを昨日のように感じます。
今では子供たちもあなたのおかげで立派になり、巣立っていきました。
これまでは、家族のために時間を使ってくれましたが、この後の第二の人生は自分の趣味だったり
私とふたりでゆっくり旅行をしたりと楽しみましょう。
これからも、私や家族と仲良く、元気に暮らしていきましょう。
本当にお疲れ様でした。
○○より
定年退職送別会(慰労会)の挨拶
定年退職する方を送り出す送別会(慰労会)の挨拶について解説をします。
乾杯の挨拶
例文
定年退職の方のための送別会の乾杯の挨拶の例文を紹介します。
○○さん、この度定年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。
私が入社した当初、○○さんと同じチームに配属され、厳しくも優しいご指導をいただき、経験を積ませていただきました。
本当に感謝しております。
○○年の長い間、本当にお疲れ様でした。
それでは、○○さんのこれまでのご功労に感謝と敬意を表し、今後のご健康とご活躍をお祈りいたしまして、乾杯!!
定年退職者の挨拶
例文
私のためにこのような盛大な会を開いていただき、本当にありがとうございます。
私、この度○月○日をもちまして定年退職をします。
早いもので○○年という月日が流れ、まだまだ皆さんと一緒にお仕事をしたいなという思いもあります。
そのように思うのは、思い起こすと、皆さんとの楽しい思い出がたくさんあるからです。
もちろん大変だったこともたくさんありますが、皆さんのご協力とご支援のおかげで乗り越えてきました。
本当に感謝しております。
また公私ともにお世話になっており、皆さんと行ったゴルフはたくさんの思い出となって記憶に残っております。
退職後もよかったら一緒にゴルフに行きましょう。今よりも腕を磨いておきます!
これから第二の人生が始まりますが、しばらくはのんびりした後に、趣味のゴルフや釣りを楽しみたいと思います。
最後になりますが、皆さんのご健康とご活躍をお祈りしております。
定年退職の挨拶に返信の例文
定年退職の挨拶をもらい、メールにて返信するポイントやマナーについては「【相手別例文付き】退職挨拶メールに返信が必要かを解説」に詳しく解説をしています。こちらをお読みください。
退職の挨拶メールをもらった場合の返信例文について紹介をします。
目上・上司
例文
○○部長
お疲れさまです。○○部の○○です。
この度はお忙しい中、退職のご挨拶をいただきまして、ありがとうございます。
○○部長には入社当時から厳しくも温かいご指導をいただき、
さまざまなことを学ばせていただきました。
○○年という長年にわたり会社に貢献されてこられたこと、尊敬の念でいっぱいです。
○○部長の今後の第二の人生が充実したもになるよう、ご健勝をお祈りいたしております。
くれぐれもお体にお気をつけください。
(署名)
同僚・部下
例文
○○さん
お疲れさまです。○○部の○○です。
この度はお忙しい中、退職のご挨拶をいただきまして、ありがとうございます。
○○さんには入社当時からさまざまなことを学ばせていただきました。
長年にわたり会社に貢献されてこられたこと、尊敬の念でいっぱいです。
今後の第二の人生が充実したもになるよう、ご健勝をお祈りいたしております。
くれぐれもお体にお気をつけください。
(署名)
取引先
例文
○○株式会社 ○○様
この度はお忙しい中、定年退職のご挨拶をいただきまして、ありがとうございます。
定年をお迎えになるということで、心よりお祝い申し上げます。
ご退職後も、第二の人生が充実したものになるよう、ご健勝をお祈りいたしております。
(署名)
定年退職後の年賀状例文
定年退職を年賀状で知らせる場合の例文を紹介します。
定年退職を知らせる
例文
新春のお慶びを申し上げます
旧年中は大変お世話になりました
私事ですが昨年定年退職をいたしました
ご厚情を賜り充実した社会人生活を送ることができましたこと
心より御礼申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
定年で年賀状じまい
例文
新春のお慶びを申し上げます
旧年中は大変お世話になりました
私事ですが昨年定年退職をいたしました
ご厚情を賜り充実した社会人生活を送ることができましたこと
心より御礼申し上げます
勝手ながら年始の挨拶状は本年で辞退させていただき存じます
ご無礼をお許しください
今後も普段のお付き合いは変わらずメールやSNSでいただけましたら幸いです
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします
定年退職の挨拶をハガキでする場合の例文
例文
謹啓
○○の候 皆様方にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます
この度、○○株式会社を定年退職いたしました
○○年間に渡り、公私にわたり一方ならぬご懇情を賜り誠にありがとうございました
おかげさまで在職○○年の間大過なく勤めることができ 感無量でございます
心より深くお礼申し上げます
まずは略儀ながら書中にて お礼かたがたご挨拶申し上げます
謹言
定年退職の挨拶で渡すお菓子は?
定年退職の挨拶時にお世話になった感謝の気持ちを込めて、お菓子を渡す場合にどんなものを選べばよいか、渡すときにはどのように渡すのか悩みますよね。
マナーや渡し方、お菓子の選び方のポイントなどはこちらの記事「退職のお菓子はひとりひとりに渡す?渡し方や選び方を解説」に詳しく解説をしていますので、お読みください。
まとめ
今回の記事は、定年退職をする人が挨拶時に気を付ける基本マナーと注意点や、送られる人、送る人の挨拶例文を紹介しました。
定年退職の基本マナーと注意点は次の5つを押さえておきましょう。
シーンごとの挨拶内容の例文も多数紹介しています。挨拶に合わせて例文を選んでいただき、ご自分の挨拶文を作成してください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。