社内向けの退職の挨拶メールを送る場合に、いつ、どこまでの範囲の人に対して送ればよいのか悩みますよね。
今回の記事は、社内向けの退職挨拶メールの目的やタイミング、送信範囲について解説し、例文も紹介します。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 退職の挨拶メールの書き方が分からない人
- 退職の挨拶メールの例文が知りたい人
- 退職の挨拶メールの送信タイミングや送信範囲を知りたい人
退職のメールはお世話になった人にお礼を伝え、これからも関係を築くための大切なものです。転職後のスムーズな仕事を始めるためにも後悔しない、退職の挨拶メールの書き方をマスターしましょう。
社内向けの退職の挨拶メールは必要か?
退職日が決まった後、社内の人にメールで挨拶をすることは必要なのかについては「挨拶メールは必要」が答えになります。
できるなら直接伝えることができるのが望ましいですが、遠方や不在、人数が多いなど現実は直接の挨拶は難しいでしょう。メールで退職の挨拶を行うのは一般化しています。
なぜ挨拶メールを出す必要があるのかについて解説をします。
お世話になった人へ退職をお礼と連絡するため
退職の挨拶メールを送る目的の1つが、お世話になった上司や先輩、後輩、関連部署の人たちに退職することを連絡し、お礼の気持ちを伝えるためです。
退職後に、新しい転職先でまたお世話になることもあるかもしれません。同じ業種・同じ業界で働き続けるのであればその可能性はより高くなります。
それまでの縁を大切にするためにも、最後に丁寧な文章で感謝の気持ちを伝えましょう。
業務の引継ぎ先を知らせるため
退職の挨拶メールを送る2つめの目的が、業務の引継ぎを知らせるためです。担当業務の後任が誰になったのかを社内の関係者に知らせることで、社内の問い合わせ先の混乱を防ぐことができます。
最後まで気を配ることで、良い印象を与え、転職後に関わることがあったとき良い関係が築けるようになります。
退職の挨拶メールはいつ出す?
退職メールをどのタイミングで出せばよいかについて解説をします。
挨拶メールは最終日に出す
社内向けの退職挨拶メールは最終出社日に送信しましょう。退職の挨拶メールに返信をくださる方もいるため、送信する時間は退勤間際ではなく、お昼ごろまでに送り、時間に余裕を持たせます。
業務の引継ぎを知らせるメールを送る場合は、後任の担当が決まってから送ります。最終出勤日よりも前に送ることになりますが、送るタイミングは人事の社内向け告知と合わせる必要がある場合があります。業務引継ぎを知らせる挨拶メールの送信タイミングは上司に相談するとよいでしょう。
社内の退職挨拶メールはどこまで出す?
退職のメールを送る相手は、「これまでお世話になった人」です。所属部署は全員入れ、先輩、後輩、同僚、仕事でかかわりの強かった関連部署の人を選び送ります。
人数が多く選ぶのに迷う場合は、お世話になった感謝の気持ちを伝えたい人、退職後もかかわる可能性のある人で絞り込んでみるのもおすすめです。
退職の挨拶を社内に一斉送信してもいいの?
退職の挨拶メールは個々に送ることが理想ですが、送信人数が多い場合は現実的に難しいです。退職の挨拶メールを一斉送信で送っても問題ありません。
BCCに送る相手を入れる
送信の方法は送る相手のアドレスをBCCに入れ、自分のアドレスをTOに入れます。BCCに送る相手を入れることで、送った人同士間でメールアドレスを確認することはできないようになります。
TOやCCに送る相手を入れると送信先が全員に見えるようになりますのでご注意ください。
社内向けの退職挨拶メールの書き方と例文
退職挨拶メールをどのように書けばよいかを例文を交えて解説をします。
心に残る退職挨拶メールの例文
心に残る退職挨拶メールを書くポイントは、送信先の人が共感できる「業務での思い出」を簡潔に入れるです。
定型的な文面より、一緒に頑張ったことや楽しかったことを織り交ぜることで相手の心に残りやすくなります。個別に送るメールに適しています。
例文
件名:退職のご挨拶 ○○部 氏名
○○さん お疲れさまです。○○部の○○です。
私事でたいへん恐縮ですが、一身上の都合により、○月○日を持ちまして退職することになりました。
最終出社日は、○月○日です。
【※ここに、送る相手にお世話になったエピソードを簡単に入れる】
在職中にフォローや叱咤激励をいただきました。多くの経験を得ることができ○○さんに感謝しております。 今後もこの経験を活かし、新しい環境で頑張りたいと思います。
今までほんとうにありがとうございました。
シンプルな退職挨拶メールの例文
一斉送信できるシンプルな退職挨拶メールの例文を紹介します。
例文
件名:退職のご挨拶 ○○部 氏名
お世話になった皆様へ
お疲れさまです。○○部の○○です。
私事でたいへん恐縮ですが、一身上の都合により、○月○日を持ちまして退職することになりました。
最終出社日は、○月○日です。
皆様からのフォローや叱咤激励をいただき、多くを経験し学ばせていただきました。
この会社での経験を今後に活かしていきたいと思っております。
皆様のますますのご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
たいへんお世話になり、ありがとうございました。
なお、こちらへのメールに返信は不要でございます。
定年退職の挨拶メール例文
定年退職をする場合のメールは転職時の退職挨拶メールと異なります。定年退職のメール例文を紹介します。
例文
件名:定年退職のご挨拶 ○○部 氏名
お世話になった皆様へ
お疲れさまです。○○部の○○です。
この度、○月○日をもちまして定年退職します。
これまで職務を全うできたのは、皆さんのあたたかいご支援をいただいたからです。たいへん感謝しております。
皆さんと一緒に働くことができ、多くのことを学びました。 これからは、ゆっくりと体を休め、第二の人生を歩んでいこうと思います。
皆さんの今後のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
たいへんお世話になり、ありがとうございました。
派遣社員の退職の挨拶メール例文
派遣の契約満了の際に送る退職の挨拶メールの例文について紹介をします。
例文
件名:退職のご挨拶 ○○部 氏名
お世話になった皆様へ お疲れさまです。○○部の○○です。
この度、○月○日を持ちまして派遣契約が満了となり、退職することになりました。
最終出社日は、○月○日です。
本来であれば直接のご挨拶に伺うところ、メールでのご挨拶になりたいへん申し訳ございません。
短い間でしたが、こちらで多くを経験し学ばせていただきました。
こちらでの経験を今後に活かしていきたいと思っております。
皆様のますますのご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
たいへんお世話になり、ありがとうございました。
なお、こちらへのメールに返信は不要でございます。
上司への挨拶メール例文
上司に退職の挨拶メールを送る例文を紹介します。
例文
件名:退職のご挨拶 ○○部 氏名
役職名 ○○様 お疲れさまです。○○部の○○です。
私事でたいへん恐縮ですが、一身上の都合により、○月○日を持ちまして退職することになりました。
最終出社日は、○月○日です。
本来であれば直接ご挨拶すべきところ、メールでのご挨拶になりたいへん申し訳ございません。
○○様には在職中にフォローや叱咤激励をいただき、多くを学ばせていただきました。○○様のご厚情に深く感謝しております。
今後もこの経験を活かし、新しい環境で頑張りたいと思います。
今までほんとうにありがとうございました。
社長への挨拶メール例文
社長に退職の挨拶メールを送る例文を紹介します。
例文
件名:退職のご挨拶 ○○部 氏名
役職名 ○○様
お疲れさまです。○○部の○○です。
私事でたいへん恐縮ですが、一身上の都合により、○月○日を持ちまして退職することになりました。
最終出社日は、○月○日です。
本来であれば直接ご挨拶すべきところ、メールでのご挨拶になりたいへん申し訳ございません。
○○様には在職中にあたたかい叱咤激励をいただき、多くを学ばせていただきました。
○○様のご厚情に深く感謝しております。
今後もこの経験を活かし、新しい環境で頑張りたいと思います。
最後になりましたが、これまでのご支援ご鞭撻に感謝申し上げるとともに皆様のさらなるご発展とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
引継ぎメールの例文
退職により引継ぎの連絡を社内する場合の例文を紹介します。
例文
件名:退職のご挨拶の後任について ○○部 氏名
お世話になった皆様へ お疲れさまです。 ○○部の○○です。
この度、一身上の都合により、○月○日付けで、退職することになりました。
○○部の皆さまには、あたたかいご指導やご支援をいただき、大変感謝しております。
後任は、○○さんが担当します。 引き続きご協力いただけますよう、よろしくお願いいたします。
本来なら、お伺いをしてご挨拶すべきところを、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
最後になりますが、皆様のさらなるご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
まとめ
退職日が決まったあと送る、社内向けの退職メールについて解説と例文の紹介をしました。
退職挨拶メールを送る場合のポイントは次のとおりです。
退職後に付き合いが続く方もいます。退職の挨拶は、新しいつながりをつくるチャンスでもあります。 最後の挨拶を感謝の思いと共に行いましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。