宴会での締めの挨拶を任されたけど、どんな挨拶をすればいいんだろ?と不安になっていませんか。今回は宴会での締めの挨拶の方法や手締めの種類ややり方など、挨拶例文も交えながら解説をしています。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 宴会での締めの挨拶の例文を知りたい人
- 手締めの種類や方法を知りたい人
- 締めの挨拶の構成を知りたい人
この記事を読めば、締めの挨拶の目的が何なのかから理解ができ、挨拶の例文を参考に自分なりの締めの挨拶を準備することができるようになりますよ。
締めの挨拶とは
締めの挨拶は、日本のビジネス文化や社会生活において非常に重要なマナーの一つです。これは、会議、商談、会食、イベントなど、さまざまな場面で行われる挨拶の一部です。締めの挨拶は、会話や出会いを終える際に相手に感謝の気持ちを伝え宴会の終了を告げる役割をします。
締めの挨拶は誰がやる
会を締めくくる大切な締めの挨拶を誰にお願いするか迷うこともあるでしょう。
締めの挨拶は「役職が2番目に高い人」に挨拶していただくのが基本マナーです。迷ったときには「役職が2番目に高い人」に声をかけましょう。
手締めの種類とやり方
宴会の締めの挨拶として行われる「手締め」は、相手との挨拶や会話の開始や終了時に行われ、手の鳴らし方でいくつかの方法があります。手締めについて解説します。
手締めとは
手締めとは日本独特の風習の1つで物事が無事に終わったことを祈り、掛け声ととともに複数人がリズムを合わせて打つ手拍子のことです。
手締めをする目的は、行事を取り仕切った人が行事が無事に終了したことを協力してくれた人たちに感謝することです。ですので、来賓者が音頭を取ることを依頼された場合に断ってもマナー違反ではありません。
三本締めのやり方
三本締めとは、大事なお祝いの席を締める場合に用いられる手締めです。一本締めのリズムを3回繰り返し、会を仕切っている人・参加者・神様にそれぞれ感謝をあらわしていると言われています。ビジネスシーンでは目標達成や事業成功など、おめでたい状況でも使用されます。
かけ声と手拍子の方法
「では、三本締めでお願いします」
「お手を拝借」
「イヨーオ!」
パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン
パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン
パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン
「ありがとうございました。」(拍手)
一本締めのやり方
一本締めは、三本締めを簡略したものです。三本締めと同じように、お祝いごとや目標達成時などに用いられます。
かけ声と手拍子の方法
「一本締めでお願いします」
「お手を拝借」
「イヨーオ!」
パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン
「ありがとうございました。」(拍手)
一丁締めのやり方(一本絞めとの違い)
一丁締めは全員で手を1度だけ叩くものです。「一本締め」と間違われることもあるので、事前に一丁締めの説明をしておきましょう。何度も手拍子を打てない歓迎会や飲み会で使われることが多い手締めです。
かけ声と手拍子の方法
「一本締めでお願いします」
「イヨーオ!」
パン(1度だけ)
「ありがとうございました。」(拍手はしない)
締め(閉会)の挨拶の構成
締めの挨拶の基本的な構成を解説します。
お祝い
- 宴会が終了することの挨拶
- 簡単な自己紹介(※知っている人ばかりなら省略も可)
- お祝いの言葉や感謝の言葉
- 相手の健康や活躍を祈ることば
- 手締めを行う
送別
- 宴会が終了することの挨拶
- 簡単な自己紹介(※知っている人ばかりなら省略も可)
- 感謝の言葉
- 相手の健康や活躍を祈ることば
- 手締めを行う
健康を気遣う締めの言葉とは
相手の健康を気遣う言葉を入れるだけで、良い印象になります。スピーチやメール・手紙で使う締めの言葉を紹介します。
- 時節柄くれぐれもご自愛くださいませ
- ご自愛のほどお祈りいたしております
- お体をお大事になさってくださいませ
- お体にお気をつけてお過ごしください。
- ご自愛専一にお過ごしくださいませ
- ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
- お風邪など召されませんように
- ご多幸をお祈り申し上げます
- お健やかにお過ごしくださいませ
宴会の締めの挨拶のスピーチ例
会社では懇親会や歓送迎会など様々な宴会が開催されますが、最後の締めの挨拶を任されたとき参考にできるような例文を紹介します。紹介する例文をベースにご自分の挨拶を作ってみてください。
手締めの種類はどれを使ってもよい
締めの挨拶の最後は手締めを行うことが多いですが、手締めは三本締め、一本締め、一丁締めとあり、どれを選べばよいか迷いますよね。基本的にどの種類の手締めを使っても構いませんが、個室や狭い飲みの場など、うるさく出来ない場は一丁締めを行うなど、シーンに合わせて使い分けるとよいでしょう。
送別会の締めの挨拶例文
送別会での挨拶の例文を紹介します。
退職者を送る側
例文
ご紹介にあずかりました(氏名)です。
宴もたけなわではありますが、そろそろお開きのお時間となりますのでご挨拶をさせていただきます。
○○さん、今日までの○年間、本当にお世話になりました。新天地に行かれましても、持ち前の明るさと実行力を武器にご活躍されることでしょう。
○○さんのますますのご活躍と、○○部のこれからの飛躍を祈念して、○○締めで締めたいと思います。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、お手を拝借!イヨーオ!
ありがとうございました。
異動者を送る側
例文
ご紹介にあずかりました(氏名)です。
宴もたけなわではありますが、そろそろお開きのお時間となりますのでご挨拶をさせていただきます。
○○さん、○年間ほんとうにありがとうございました。
私が入社し右も左もわからないときに、○○さんにご指導いただいてほうとうに感謝しております。
○○さんが異動されるのは本当に寂しいですが、○○さんのこれからのご活躍を心から応援しております。
私も○○さんに教えて頂いたことを胸に、今まで以上に仕事に励みます!
新しい部署でも○○さんの温かさと明るさでご活躍されることを祈っております。
部署が変わってもこれからもどうぞよろしくお願いします。
○○さんのますますのご活躍と、○○部のこれからの飛躍を祈念して、○○締めで締めたいと思います。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、お手を拝借!イヨーオ!
ありがとうございました。
忘年会の締めの挨拶例文
例文
ご紹介にあずかりました(氏名)です。
宴もたけなわではありますが、そろそろお開きのお時間となりますのでご挨拶をさせていただきます。
皆様、年を忘れるほど楽しくお酒は飲めましたでしょうか?
世の中がものすごいスピードで変化をしていくなか、当社も皆さんのお力を一丸にすれば、更なる○○株式会社の飛躍ができると確信しております。
今年は年末年始合わせて○日間のお休みとなります。
ぜひ、ゆっくりと体をやすめて英気を養ってください。
皆様のご健勝と○○株式会社の飛躍を祈念して、○○締めで締めたいと思います。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、お手を拝借!イヨーオ!
ありがとうございました。
懇親会の締めの挨拶例文
例文
ご紹介にあずかりました(氏名)です。
僭越ながら締めの挨拶をさせていただきます。
社内の親睦を深めるために、このような機会が設けられましたが、皆様交流が測れましたでしょうか。
この懇親会を機に、社員の団結力が高まり自部門を越えた横のつながりを強め、お客様のためにさらに一層団結して頑張りましょう。
それでは○○株式会社のますますの飛躍を記念いたしまして、○○締めで締めたいと思います。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、お手を拝借!イヨーオ!
ありがとうございました。
歓迎会の締めの挨拶例文
例文
ご紹介にあずかりました(氏名)です。
宴もたけなわではありますが、締めの音頭をとらせていただきます。
新たに仲間に加わった○○さんを温かく迎え、○○部がさらなる飛躍ができるよう祈念して○○締めで締めたいと思います。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、お手を拝借!イヨーオ!
ありがとうございました。
新年会の締めの挨拶例文
例文
ご紹介にあずかりました(氏名)です。
宴もたけなわではありますが、締めの音頭をとらせていただきます。
本日は新年会にご参加いただきありがとうございます。今年一年○○株式会社がさらなる飛躍ができるよう祈念して○○締めで締めたいと思います。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、お手を拝借!イヨーオ!
ありがとうございました。
祝賀会の締めの挨拶例文
例文
ご紹介にあずかりました(氏名)です。
宴もたけなわではありますが、締めの音頭をとらせていただきます。
本日は○○の祝賀会にご参加いただき誠にありがとうございました。
ご多忙の中にも関わらず、参加して頂きました株式会社○○の皆様、○○をはじめとする関係代表者の方々、そして本日の祝賀会に多大なるご支援を頂きました○○の関係者の皆さまに対しまして、あらためて、心より御礼を申し上げます。
皆様のますますのご活躍を祈念しまして、○○締めで締めたいと思います。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、お手を拝借!イヨーオ!
ありがとうございました。
同窓会の締めの挨拶例文
例文
ご紹介にあずかりました(氏名)です。
宴もたけなわではありますが、締めの音頭をとらせていただきます。
本日は○○年振りにもかかわらず、先生方、同窓生のみんなにご参加いただき感謝いたします。
懐かしい顔ぶれに、話題が尽きない楽しい時間を過ごすことができました。
これを機に交流が深まり、こうした機会を設けることができればと思っております。
皆様のご健勝とますますのご活躍を祈念しまして、○○締めで締めたいと思います。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、お手を拝借!イヨーオ!
ありがとうございました。
入社式の締めの挨拶例文
例文
本日は、皆さんの新たなスタートを祝う入社式にお越しいただき、誠にありがとうございます。皆さんの熱意と才能を私たちのチームに加えることができることを、心より嬉しく思います。
この瞬間は、皆さんが大学や学校で学んだ知識とスキルを、実践の場で活かす最初のステップです。私たちの組織は、成長と革新を重視し、その一環として皆さんを歓迎します。
私たちの会社は、お互いを尊重し、協力し、挑戦に立ち向かうことを大切にしています。私たちの文化は、チームワーク、誠実さ、クリエイティビティを重んじています。皆さんがこの文化を共有し、育んでいくことを期待しています。
入社式はあくまで新たな始まりです。皆さんの仲間として、私たちは皆さんが成長し、成功を収めることをサポートし、共に歩んでいきます。皆さんが持つポテンシャルに期待を寄せておりますし、新たな挑戦に対する意欲を共有しています。
最後に、再度皆さんへの歓迎と感謝の気持ちを表します。皆さんが素晴らしいキャリアを築き、共に素晴らしい未来を作り出していくことを楽しみにしています。
入社本当におめでとうございます、そしてようこそ、皆さんが私たちの一員となることを心より歓迎します。
本日は入社式にご参加いただきありがとうございました。
仕事納めの挨拶例文
例文
今年も一年間、皆様とともに多くの仕事を共にし、成果を上げることができました。年の瀬が迫るこの時期、仕事を納めるにあたり、心から感謝の気持ちをお伝えしたく思います。
皆様との協力やサポートがあったからこそ、私たちはさまざまなプロジェクトを成功に導くことができました。一緒に困難な課題に立ち向かい、共に成長し、新たな道を切り開いてきました。
新しい年が始まる前に、この年の締めくくりとして、皆様に感謝の意を表すとともに、新たな年に向けての活力を共有したいと思います。新しい一年も、皆様と共に働くことを楽しみにしています。一緒にさらなる成功や成長を築いていくことを願っております。
最後に、皆様とともに過ごす時間は私にとって非常に有意義で、感謝に堪えません。良いお休みをお過ごしいただき、新年が皆様にとって健康で幸せなものとなりますようお祈り申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えください。
仕事始めの挨拶例文
例文
新年明けましておめでとうございます!新たな一年が始まり、私たちの仕事も再びスタートしました。皆様と共に新しい年を迎えることができて、心から感謝しています。
新しい年は新たなチャンスと可能性が広がっています。私たちは過去の経験から学び、未来に向けて前進します。この年には、新たな目標やプロジェクトが待ち受けており、一緒に取り組むことを楽しみにしています。
私たちの組織は、共同の価値観と目標に基づいて成長し、成功を収めています。皆様の情熱、創造力、そして協力が、私たちの成功の礎です。新しい年が、私たちの努力と協力のもと躍進の年になることを期待しています。
最後に、新年が皆様にとって幸せで健康な一年となりますよう心から願っております。新しい年も一緒に働くことができることを誇りに思います。
仕事の始まりとなるこの日、新たな一年が皆様にとって成功と満足に満ちたものとなりますようお祈り申し上げます。
乾杯の挨拶の締めの言葉は
例文
本日は特別な瞬間を共有できて光栄です。皆さんと共に、幸福や成功、そして新たな挑戦を祝うこの瞬間に乾杯したいと思います。
人生は、私たちにさまざまな試練や喜びをもたらします。しかし、こうして一堂に会し、共に祝福の杯を交わす瞬間は、そのすべての経験や瞬間の価値を感じることができる瞬間です。
この乾杯の瞬間に、成功と幸せを祝福し、明るい未来への期待を共有しましょう。新たな挑戦に立ち向かい、夢を追求し、共に成長していくことを楽しみにしています。
皆さんと共に過ごす時間は非常に価値があります。この瞬間を祝福し、成功への挑戦と幸福な瞬間が続くことを願っています。
最後に、皆さんと共に過ごすことができることを誇りに思っています。新たな挑戦へのタートを祝し、一緒に幸せな瞬間を楽しみましょう。
乾杯!
メールの締めの挨拶とは
締めの挨拶は、メールの最後に相手に送るあいさつや感謝の言葉で、相手との関係を築いたり、円滑なコミュニケーションを促進する役割を果たします。メールの締めの挨拶について解説をします。
メールの締めの言葉
基本的な締めの言葉は次のような言葉です。
- よろしくお願いします。
- 引き続き、よろしくお願い致します。
- 何卒、よろしくお願い致します。
- 以上、よろしくお願い致します。
- 以上、ご報告致します。
感謝を述べるときの締めの言葉は次のとおりです。
- この度は誠にありがとうございました。
- 心より感謝申し上げます。
- 重ねてお礼申し上げます。
- 深く感謝しております。
- 厚くお礼申し上げます。
お詫びのメールの場合は次のような言葉で締めましょう。
- 心よりお詫び申し上げます。
- ご迷惑をおかけしましたこと、深く反省しております。
- この度は、ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
- この度は、ご期待に沿えず大変申し訳ございません。
- 大変失礼致しました。謹んでお詫び申し上げます。
- 今後は二度とこのようなことがないよう、再発防止に全力で取り組む所存です。
年賀状の締めの挨拶
年賀状はスペースが限られるためなるべく簡潔に文章を書かなければいけません。本文の最後につける短い年賀状の締めの言葉を複数紹介いたします。
- 皆様にとりまして幸多き一年となりますよう心からお祈りいたします
- 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
- 今年もどうぞよろしくお願いいたします
- 皆様のご多幸を心よりお祈りいたします
- 輝かしい新春を迎え旧年中のご厚誼に深謝いたしますとともに皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
- 新しい年が幸せな一年でありますように
- 今後ともよろしくお願い申し上げます
- 今年も良い年でありますよう心からお祈りいたします
退職の挨拶の締めはどうする?
退職の挨拶は、前職場や同僚、上司、部下、お客様(取引先)などに感謝の気持ちを表明し、円満な関係を保つための大切なものです。
退職の挨拶については、退職の挨拶についてまとめている次の記事「最強の退職挨拶の方法まとめ【メール スピーチ 手紙】」をぜひお読みください。
この記事をよめば、退職の挨拶の方法や退職時に渡すお菓子をどのようにすればいいのかなどよくわかり、退職の準備がスムーズにできます。
まとめ
今回はビジネスシーンで使える締めの挨拶について、挨拶の目的や挨拶の構成、手締めの種類や方法について解説をし、宴会ごとの挨拶例文も多数紹介しました。
締めの挨拶は会の終了を知らせ、参加した人たちに感謝の気持ちを伝える重要な挨拶です。今回ご紹介した例文を参考にしていただき、素敵な締めの挨拶を行ってください。
以上最後までお読みいただきありがとうございました。