入社日に良い印象を持ってもらい、幸先の良いスタートを切りたいけど、どんな挨拶メールを作成すればいいかわからないという人のために、入社挨拶メールの基本と注意点、挨拶メールの例文を解説します。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 入社挨拶のメールの書き方を知りたい人
- 入社挨拶メールの注意点を知りたい人
- 入社挨拶メールの例文を知りたい人
新卒・中途・派遣社員の雇用形態別に社内・社外向けの例文を紹介していますので、この記事を読めば、失敗しない入社挨拶メールを作成することができ、配属先で好発進することができます。
【新入社員】入社挨拶メールの基本と注意点
入社した後、配属先での挨拶はとても重要です。最初に好印象を与えると、人はその印象を覚えており、その後の会社の活動に影響することがあります。
「初頭効果」と呼ばれるもので、最初に与えられた情報が印象に残って長期記憶に引き継がれやすく、後の評価に影響を及ぼす現象のことです。
初頭効果は、たとえば、初めて対面したときの身だしなみや表情、言葉使いといった第一印象が、その人のイメージとして残り続けるといった経験に現れます。
初頭効果は、確証バイアスが原因とされています。確証バイアスとは、自身が持っているイメージを支持する情報ばかりに目がいってしまい、逆に否定的な情報が目に入らなくなる認知心理学の概念のことです。
反対にこれを利用すれば、最初に好印象を記憶してもらうことで、社会人生活が行いやすくなります。
では、入社挨拶メールの基本と注意点について解説をします。
入社挨拶メールは入社初日に送る
入社挨拶メールは、入社初日、もしくは配属初日に送るのがマナーです。新入社員であれば入社式後に早めに挨拶メールを送れば好印象を持たれる可能性が高くなります。入社の挨拶を行うのは、職場の目上の人、同僚、取引先などさまざまな相手に行いまが、相手に合わせて敬語を使います。
敬語は「謙譲語」「尊敬語」「丁寧語」の3つがあり、この3つを使い分けて失礼のない挨拶をしましょう。
メールの本文に入れる要素
入社の挨拶メールで必ず入れておいた良い要素があります。
それは、「自己紹介」と「仕事にたいする意気込み」です。まずは自分を覚えてもらうことが必要です。フルネームと自分を印象づける、アピールポイントをそえます。出身地や特技や趣味などなんでもよいので、あなたの名前と一緒に覚えてもらいやすいものを用意しましょう。
仕事の意気込みは、「誠実に素直に、なんでも学びたい」という内容を加えるとやる気も伝わり印象も良いでしょう。
件名の付け方
件名は、内容が何のか簡潔にわかるように【入社のご挨拶】と付けます。誰からのメールか分かるように件名に自分のフルネームも記載をします。
件名であなたの入社の挨拶だということを伝えないと、誰から来た何のメールなのかわからないため、開封されない場合もあるためです。
「各位」で一斉送信は大丈夫?
入社の挨拶は可能であれば一人一人に送ったほうがよいですが、配属先の人数が多い場合はなかなか難しいでしょう。
その場合は「○○部の皆様」と一斉送信しても構いません。送信ミスや宛先間違いなどが起こらないように、送信する前に上司に確認をしてもらいます。
良い印象を与えるための、大切な挨拶メールです。ミスをしないように細心の注意を払います。
入社前の挨拶メールは必要?
入社前の挨拶メールは必須ではありません。入社が決まったあとに挨拶をするべきは、これからお世話になる配属先の上司や先輩です。
入社前はどこに配属かや、配属先のメンバーの情報がわからない場合がほとんどでしょう。メールの送り先がわからないので、必須ではないのです。
配属先のメンバーのメールアドレスがわかっており、どうしても挨拶をしたい場合は、入社の挨拶のポイントで挙げた「自己紹介」と「仕事の意気込み」を書きましょう。
入社挨拶メール例文
入社挨拶メールをメールを作成する人ごとに例文を紹介します。ご自分の入社挨拶を作成する参考にしてください。
新入社員
新入社員の社内と社外向けの挨拶メールです。
社内
例文
件名:【入社のご挨拶】(氏名)
本文
○○部 部長
○○様(フルネーム)
はじめまして。
本日4月○日付で入社しました○○と申します。
本来であれば直接のご挨拶をいたしますところ、メールでのご挨拶となることご容赦ください。
出身地は○○が有名な○○県です。○○大学○○学部を3月に卒業し、こちらに配属となりました。
在学中の専攻は○○です。趣味は○○です。
○○部では、長所である誠実さと負けず嫌いを仕事に生かし、何事にも興味を持って学んでいきたいと思います。
ご迷惑をおかけすることも多々あるかと思いますが、一生懸命に頑張りますので、
ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
(署名)
社外(取引先)
例文
件名:着任のご挨拶 ○○株式会社(氏名)
本文
株式会社○○
○○部
○○様(フルネーム)
平素はたいへんお世話になっております。
初めてご連絡を差し上げます。
4月○日付で○○株式会社に入社いたしました○○と申します。
この度、○○部に着任となりました。
株式会社○○様は、たいへん重要なお取引先であると伺っております。
至らぬ点もあるかと存じますが、誠心誠意貴社のための努力いたします。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
メールでのご連絡でたいへん失礼いたしますが、まずは取り急ぎ着任のご挨拶を申し上げます。
(署名)
転職(中途入社)
転職時の入社の挨拶メールを社内と社外向けで紹介します。
社内
例文
件名:【入社のご挨拶】(氏名)
本文
○○部 部長
○○様(フルネーム)
はじめまして。
本日○月○日付で入社しました○○と申します。
本来であれば直接のご挨拶をいたしますところ、メールでのご挨拶となることご容赦ください。
前職では○○株式会社にて○○の仕事を○○年ほど従事しておりました。
○○の経験を生かし、少しでも早く戦力になれるよう、精一杯努力いたします。
ご迷惑をおかけすることも多々あるかと思いますが、一生懸命に頑張りますので、
ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
(署名)
社外(取引先)
例文
件名:着任のご挨拶 ○○株式会社(氏名)
本文
株式会社○○
○○部
○○様(フルネーム)
平素はたいへんお世話になっております。
初めてご連絡を差し上げます。
○月○日付で○○株式会社に入社いたしました○○と申します。
この度、○○部に着任となりました。
株式会社○○様は、前任よりたいへん重要なお取引先であると伺っております。
至らぬ点もあるかと存じますが、誠心誠意貴社のための努力いたします。
今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
メールでのご連絡でたいへん失礼いたしますが、まずは取り急ぎ着任のご挨拶を申し上げます。
(署名)
派遣社員
派遣社員の社内と社外向けの挨拶メールです。
社内
例文
件名:【入社のご挨拶】(氏名)
本文
○○部 部長
○○様(フルネーム)
はじめまして。
本日よりお世話になります○○と申します。
本来であれば直接のご挨拶をいたしますところ、メールでのご挨拶となることご容赦ください。
これまでは○○会社で○○の仕事をしておりました。○○の経験を生かして、○○部では○○の仕事を担当いたします。
ご迷惑をおかけすることも多々あるかと思いますが、一生懸命に頑張りますので、
ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
(署名)
社外(取引先)
例文
件名:着任のご挨拶 ○○株式会社(氏名)
本文
株式会社○○
○○部
○○様(フルネーム)
平素はたいへんお世話になっております。
初めてご連絡を差し上げます。
この度、○○部に着任となりました○○と申します。
株式会社○○様は、前任よりたいへん重要なお取引先であると伺っております。
至らぬ点もあるかと存じますが、誠心誠意貴社のための努力いたします。
今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
メールでのご連絡でたいへん失礼いたしますが、まずは取り急ぎ着任のご挨拶を申し上げます。
(署名)
入社挨拶メールへの返信例文
入社の挨拶に返信するときは、なるべく早く返信をするのがマナーです。メールの件名は相手が送ってきた件名のままで返信で構いません。
例文
件名:Re(相手が送ってきた件名のまま)
本文
○○部 ○○さん
○○部の○○です。ご挨拶ありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
何かあれば、気兼ねなく声をかけてください。
(署名)
まとめ
印象は最初に感じたものが後々まで影響を与える場合があります。入社の挨拶で良い印象を与えることがとても大切です。
入社の挨拶メールには必ず
を入れるようにします。
自己紹介にはあなたの名前と一緒に覚えてもらいやすいことを入れると印象に残りやすくなります。また真摯な仕事への取組みの意思を伝えることで、あなたへの期待も高まります。
今回紹介した、基本と注意点を押さえながら良い印象を与える挨拶メールを作成してください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。